November 16, 2010

散策、でもいつもの

今日は、外出。

いつも、散策したい場所というのはあるのに、私の移動手段と体力が乏しいために、限定される。

那覇の街。
買い物がしたいんじゃなくて、いろいろなものに触れたいがために来るのだけれど、いや、でもひとりになりたいがために来るのだなと思う。結局のところ。

家族と住んでいると、ひとりで街を歩くという感覚に餓える。ひとりでコーヒーを飲むという感覚に餓える。ひとりの時間は大事。正確にいうと、ひとりだと実感できる時間が大事。
自分の輪郭を確認することができて、外側を外側として認識して、対象として認識するということ。そうして、自分の中で何かを自分に語りかけることができるということ。つまり、とりとめもないことを自分の中で何度も巡らせながら考えるのには、周りに人がいると文字通り気が散ってしまってできない。


観光で来た友人と一緒に歩く以外は足を踏み入れない市場の通りを、今日は一人で歩いてみたりした。
あの市場の通りは独特の匂いがする。パイナップルやマンゴー等の果実の匂い。衣料品の匂い。仏壇なんかに備えるお菓子の匂い。揚げられたサーターアンダギー。近くに公設市場があるから、生肉や魚の匂いも少し混じっている。混ぜこぜの生き物の匂い。
そういうのは、普段嗅ぐことのない匂いで。スーパーにだって同じようなものは置いているけど、そんな匂いはほとんどしない。
どこか懐かしいのは、おばあちゃん家の匂いに似てるからだな、と思い至る。

市場の奥の方にはなぜかカラフルな風船が下がっていた。

市場の店舗の二階には、県内の若手アーティストが借りたりしている古いぼろい部屋が並んでいたりして、そこで何かしらやっているかしらとのぞいたのだけど、一個奥の建物の方に入ってしまい、ほとんど廃墟でしたが、カラフルな風船を二階から見ることができて、少し楽しい。
あまり知られていないので、人は出入りしていない。でもなんだか文化祭のようで楽しい。





あと、タワレコ。
毎回言ってるけどあのヘッドフォンはずるいよ。超いい音で、CD、すごく欲しくなってしまうもの。
今日は試聴だけ。大貫妙子さんの声と、中田ヤスタカのサウンドと。迫力。
那覇店はそんなに大きくないので、エレクトロニカのコーナーはない。クラブミュージック内。あるいはポップス、ロックと同じように陳列。テルアビブはいない。この前高木正勝を買ったせいか、今度彼がライブで来るからか、彼のは一個増えてた。確かに聴く人はあまりいなさそうだものね。
最近は初回盤はDVD付って多い。それもまたくすぐる。

途中でスタバに入って、道路に面したガラスの方を向いて座ってたら、外の真ん前の席に多分地元のおじいちゃんが座って。
スタバの商品ではないよなーというカップのアイスかなんかを食べていた。
テーブルになにかピンクいものが置いてあったのでふと見たら、入れ歯でした。
ちゅーばーやっさー、と思いました。

No comments:

Post a Comment