January 12, 2011

あかり from it

月が今日は、真っ二つの半分で、この月ってバングラデシュでも見れるんだろうかなんてことを考えたりして。

何にしてもはんぶんこの月。

と、放哉か山頭火かといった風情で考えたところで、あ、月を挟んで向こう側に誰かがいたら、本当に月をはんぶんこしてるんだなあと思う。


夜道を歩くとやたら灯りが目につく。
街灯でも、ビルの中の灯りでも、家の灯りでも。なんてきれいで、なんて安心するんだ光って。
一つ一つの光源が、人のいる場所を照らして。手元足下を照らして。
そしてその一つ一つにまで、電力が行き渡っている驚異。

THE ELECTRICITY IN YOUR HOUSE WANTS TO SING/I am Robot and Proud

電気が歌いたがっている!

で、思い出したけど、小学生の時、社会科の授業で環境問題をやっていて、お話を作ったことがあったなあと思う。「しずく」くんの。(Drippyを知るより前だよ!ってことだけ一応)
「しずく」くんは水道管の奥の方で、自分の出番を今か今かと待っている。ダムから浄水場を経て来た長い旅の末に、何に使われるんだろうと思ってわくわくしている。野菜を洗うのかもしれない、スープになるのかもしれない。そうしてついに蛇口から出た瞬間、しずくくんは何にも使われずにひゅうと排水口へ流れこむ。使っている人が水を出しっ放しにしながらよそ見をしていたから。
失意のうちに彼は下水処理場へ運ばれ、海へ流れ出る。

水のむだづかいはいけませんよ。


にしても、電気の使い道の中では「光る」っていうのは花形なんじゃないかなあと。電気界の中では。

2 comments:

  1.  意気込んで生まれてきたら、世間では省エネ、エコが叫ばれ、自分なんて生まれてこなければ良かったんじゃないかと自問を繰り返す電気君のお話はどうでしょう。
     自分の存在意義に疑問を感じ、それでも生まれてきた理由がどこかにあるはずと送電線を走りぬけ、電源ケーブルに吸い込まれた瞬間、使われていない家電の待機電力として虚しく消費され、失意のうちに消える電気君。

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