September 27, 2012

happy

先日、院の友人の結婚パーティーというか二次会が船上であった。
その友人とはFacebookではつながっているものの、卒業後つまり5年くらい会っていない子で、しかもこの結婚は2回目だったわけだけど、えびーさんが行くというので一緒にクルージングに行くと思えばいいか、ということで行ってみたのだった。

案の定船上は人であふれかえっていた。新郎新婦が弁護士と公認会計士ということもあり、同世代の割と成功している感じの人々が無難なスーツを着こなして知り合い同士で盛り上がっていた。フリードリンクのカウンターには列ができ、バイキングの料理には披露宴でも食べただろうに、わらわらと皿を持って料理の前に並ぶ人の群れ。

船上はすべて、ほとんどあらゆるものがパーティー的だった。パーティー的人々。パーティー的ドレスコード。パーティー的会話。パーティー的音楽。 パーティー的照明。パーティー的料理。パーティー的酒臭さ。
パーティー的でないのは、外の海と、空と、ビル群と、給仕バイトの高校生ライクな男の子くらいだった。

 その日は、新郎がわりとちゃんとCDも出してるレゲエバンドをやっているということで、レゲエの人々も船に乗り合わせ、新郎も参加したライブ・パフォーマンスが行われた。
レゲエに三木道三や湘南乃風のイメージがこびりついていた私は(ちなみに、私は歌詞の中で女性を「お前」と呼び、薄っぺらい恋愛描写をドヤ顔で歌うレゲエが嫌いだ)、レゲエとかやだなと思っていたのだけれど。ちなみにその他のレゲエはBig Mountainの有名な曲くらいしか知らない。
いざ演奏が始まってみたら、その演奏のハッピーさ。フルートがバリうまだったのも大きな要因だったけれど、とにかくトリを務めたシンガー(50代と思料される男性)のプロフェッショナルなまでのハッピーさが、格好よかったのだった。歌を愛し、音楽を酸素のように自分の身体にとりこみ、けなげなまでにハッピーであろうとする泣きたくなるような人生賛美。この音楽が、この音楽をやり続けているという事実が、その人の「生き方」なんだなと思った。ハッピーであること、ハッピーを見ている人たちに分けることを優先順位の1番に持ってきている感じ。
ほんとに、音楽は愛だぜ。と思った。
全く新郎のこと知らないけど、こんな世界で生きてる人なら、新婦である友人も幸せになるなぁと思った。

パーティー的何もかもが肌に合わないと思っていたのに、そのライブですっかり気を取り直して、新婦に最後に「おめでとう」と素直に言えた。よかったなーと思った。

ちなみに、夜の台場、コンテナ置き場、きりん、レインボーブリッジを始め橋の裏側、は高まりました。


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