October 21, 2009

男女間の友人関係の成否について

これ伊坂幸太郎の「陽気なギャングが地球を回す」にあったなあ、なんて懐かしく。
虚構新聞:「2と1は等しい」 数学界で論議

結局この問題、あの本の響野の解説でふうん、って終わってしまったんだけど、納得はしてないよなあと。

ああ、そういえば、全然話違うけど、男女間の友情は成立するかっていう話が出て。これもまた、古い議論ですが。
これは自分の中では結構前から答えが出ていて。というか処世術を身に付けたというか。
これ、また定義問題に行くなぁ。多分「全ての問題は定義問題に帰着する」っていうのはこういうことだろうと思う。

私は成立すると思う。というか成立している。現に。でないと男の子と友達になれないではないか。そうでなければ常に恋人もしくは恋人予備軍ということになろう。そんなことあるわけない。世の中に何人異性がいると思っているのだ。出会う男性片っ端から全員恋人か恋人予備軍なんてことはありえない。とか思うわけで。

屁理屈をこねれば、同性愛者の男女間は恋愛関係に陥ることはないはずだ、とか。
(これもまた男とは何か、女とは何か、という定義問題に帰着させることはできる。趣旨違うのでしない。)

で、定義問題になるというのは、その「恋愛感情」というものをどの程度のものからそう呼ぶかということ、がまずある。恋愛感情とは何か。

あと、友情と恋愛感情は互いに排除し合うのかというのもある(私はこれは互いの範囲がかぶると思う。というか限りなく、恋愛感情は友情に包摂されると思う。感覚では。)。
だから、排除し合わないということなら、恋愛に陥ったって友情は成立している。両立する。
まあ多分、この問題提起者は「友情かつ恋愛の場合は恋愛とみなす」、という主張なのだろうけど。


あと、友情というものの定義だ。
人間の関係性というものは、関係というくらいだから複数の人間が関わる。二人だとしたら、そこには2つの主観があり、友情を感じているかいないか、それがどういったものかという主観は2種類あることになる。
それらが両方「友情」だと合致したときのみ、友情は成立するのか。
つまり片方が「恋愛」で片方が「友情」の場合は友情は成立しないのか。ということ。

結論から言うと、私は片方で「友情」と思ってればそれは友情成立ということになる。結局「恋愛」というのは互いの主観が合致しないことには恋人になりえないわけで、なりえない以上、関係は友人なわけで(まあ他人になることもあろうけど)。そういう意味で、その関係性を「友人」にしておくことが可能だと思う。


でもまあ、多分、この問題は、両方が恋愛感情を持たないということがありうるのか、という意味だよね。わかってるよ。
これはまた恋愛感情の定義の問題にしとこう。
でも、友情、あると思うけどな。結局気持ちなんてものは自分にしかわからないわけだから、証明できない。


今思いついたけど、関係性と感情は分けて考えればよいのか。前者は2つ以上の主観が関わっていて、後者は1つだ。
だから、「恋愛関係」「友人」とかは、両者の合致が必要で、
「恋愛感情」「友情」なんかは一方的でも成立する。

上述までの部分を書きなおすのは面倒なので以下結論。


男女間の「友人関係」は成立し、継続することができる。
男女間で「友情」が各々に発生しそれが継続することもある。
男女間で「恋愛感情」が各々に発生することもある(継続するかどうかについては懐疑)。
男女間で「恋愛感情」が発生しないことがあるかについては、各々の主観の問題なのでわからんけど、私見は発生しないこともありうると思う。


というわけで、友情素晴らしい。友愛友愛。
ちなみに、更に上位概念として、愛情があると思う。愛情の中に友情があり、友情の中に恋愛感情がある(ちょっと外れる時もある)のではないかしら。絵が描ければな。


※追記
この問題を考えることの実益って何かしら。
異性と友達になれるかどうかわかるということか?
恋人に異性の友達がいるときに恋愛に発展する心配をするかしないか決めるのか?
よくわからないけど、これ成立しようがしまいが、どっちでもいいなーと、思った。のにこんなに書いてしまったことへの自分の悪い癖を自戒。

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