February 1, 2011

部屋の中

昼間の部屋で、電気を消しているのが結構好きだ。
実家の窓は大きいので、昼間は自然光だけで十分生活できる。
でも夕方になっても、あんまり電気をつけたくない。
暗順応。

暗いところでは色味はほのかにしか存在せず。シルエットとか光の具合とかそれがきれい。なんとなく安心する。統一感の問題なのかもしれない。
江國香織の小説に、「くもりが好きなのは怠け者の証拠」という言説があってげにげにと思った覚え。
薄暗さの中で意識もたゆたう。

日本の、the蛍光灯!っていう照明が外国人からするとまじでいただけないというのはinoブログか何かで読んだのが頭の片隅に残っているのではあるが、ほんとそうだなあと思う。それはそれでいわゆる高度成長期、90年代的なダサさがよかったりはするのだけれど、夜になって部屋の電気をつけるときというのは、遊びを終わらせられたような子供の時のような興ざめた気分がするものである。急に蛍光灯の明かりに照らされて俗っぽさを取り戻した物物。それぞれが統一感など無視して自己を主張する騒々しさ。新宿みたい。ドンキ、ヨドバシ、アルタ、ルミネ、無印、伊勢丹!ごちゃごちゃ。

そんなこんなで風邪と付き合って早5日。

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