December 14, 2013

雑感

何かを考えて言葉にしてまとめるという作業を怠っていた。

日々の中にそれをする喫緊の必要性を感じなかったということと、母の死という自分にとってかなり重大な事柄についての整理が出来る段階になかったというのが多分主な理由で、無理して考えることもないだろうと思っていたし、実際思考は無理してやるものでもないとも思う。

でもここへきて、なぜだか少しの焦りや、微妙な危機感を肌で感じるようになった。今の会社の業績がさほど良くないという客観的事実や年齢もまあ関係しているけれど、なんとなくそれだけでもない気がする。

たとえば、またひとつ暫定で答えを出さないといけないのかもしれないと思う。

今まで学んだこと、つまり勉学の話だけではなくて、生き方や考え方のこと、人とのつきあい方つまり自分のリソースのシェアの仕方、それらを反故にして進むことには意味が無い。拘泥する必要はないけれど、全く何もなかったかのようにばかみたいに同じことを繰り返すつもりもない。

少し前は、院の同期の活躍を見て焦った。でも、その焦りが無くなってきて、その焦りがなくなったことは果たしていいことなのだろうかと思う。同期の活躍は素直に喜べるし、それ相応の犠牲を払っていることも容易に想像できるし、そうするとやっぱりえらいなと思う。
それは変わらないけど、なにくそ自分も、と思わなくなった。諦念なのかもしれない。それはそれで楽だし、別の価値観というのはあるし、それに触れることも勿論必要だ。
でも、なんでもそうだけど、ずっと諦めながら生きることは多分できない。
少なくとも、自分が諦めてると思っている段階では、ほんとはやれるはずだという意識があるわけで。それはそれでストレスではある。


で、今ここで何か決められるわけでもなく、とりとめもなく書いてみただけで。
いやーほんと生きるって大変だよね。

December 8, 2013

the piano era 2013

日が開いたけど続き。
the piano era 2013
都立大学駅が最寄りの柿の木坂を登ったところにあるパーシモンホールで。久々にその辺に行くということで、開演前に一つ乗り過ごして学芸大学駅で降りた。上京して最初の住まいがその辺で、ニシカワ君とは来たことがなかったので一緒に歩いてみた。
前にも書いたけど、最初の住まいは目黒通り沿いの学生マンションで、買い物する場所が近くになく、母が歩きまわって学芸大学駅前の商店街を見つけ、一緒に行ったのを思い出す。4月になってもうある程度寒さも和らいだ頃だったけど、雪が降って、降っている雪を見るのが初めてで、母と一緒に感動したことを思い出す。行くまで忘れていたけど、あの商店街は母との思い出しかない場所で、一緒に入ったドトールやパン屋を見てはしんみりしてしまう。

時間も押し迫ってきたのでバスで都立大学駅まで移動し、会場入りした。

ここもまたエレグラとは違う客層で、上品なお洒落さんがたくさんいて、というかお洒落じゃない人は一人もと言っていいほどいなかった。おそろしい場所である。
演奏者は4名、クラシックではなく今旬なピアノを使うアーティスト。
以下演奏順に。

平井真美子
可愛らしくきれいな、才能のきらりと光るフェミニンな演奏。とてもいい。癒される。若干の青葉市子感やコトリンゴ感がある。感性、という感じ。

中島ノブユキ
八重の桜音楽担当等、幅広くやっていらっしゃるおじさん。ピアノの人だなぁという感じ。フランクでMCもラフ。ダークめな曲もやっていたけど、とにかくピアノの人。クラシック基盤ぽいけどジャジーな曲も交えておりほんとに幅広な印象。もう少し時間があるといろいろ聞けたかなと思う。

ニルス・フラーム/Nils Frahm
あれ、ここエレグラ会場じゃないよね、みたいな演奏。普通のグランドピアノと別に、かなり音を増幅させられるエレクトーン?の複合体みたいなものが置いてあり、両方を腕を伸ばし足を伸ばし演奏する。重低音のドローンの上にピアノを乗せていくようなイメージ。かなりエレクトロニカ系。前の二人の演奏の音量とは明らかに違う。一部スタンディングオベーション。かっこいい。で、イケメンなので彼のみ演奏終了後に臨時サイン&握手会的なものが行われた際結構人が並んでいた(イケメン&他言語フィルタ発動により近づかず)。

高木正勝
言わずと知れた我らが高木正勝。初見。どこぞの民族衣装に身を包み、長い紙をふわっとアップにして登場。彼のみVideo付き。映像はまあいつもの高木正勝で、ああ高木正勝だなあと思うけど、演奏は調子が悪いのか緊張しているのか、かなり荒い。まったく整っていない感じ。曰く、長年住み慣れた家を離れて引っ越しをしたところ、前の家で作った曲と体が合わなくなっているとのこと。昨日作った曲、というのはわりかし丁寧にぽつりぽつりと弾けたのに、有名なgirlsやgrace、nijikoなどはたくさんの激情にかられた和音にまみれて旋律がかろうじて分かる程度。少しこわいくらいの演奏。最終的には俯いて退場。ああこの人はエンタテイナーでも演奏家でもなく、芸術家なのだ、と思う。隣でニシカワ君が放心しており、半日以上衝撃が抜けないようでした。
twitterでは賛否両論。

とりあえず備忘レビューおわり。

December 5, 2013

electraglide2013

次、エレグラことelectraglide2013@幕張メッセ。幕張遠い。千葉。TDRより遠い。
ニシカワ君とその会社関係の人とか、ソニー君ことinoとか、ちょいちょい知り合いとも合流しながら面白い。

NOSAJ THING × 真鍋大度 × 堀井哲史 × 比嘉了
普通。特にプロジェクションマッピングとかも無い。映像は良かった気もするけど、それにリアルタイムのNOSAJ THINGのDJ映像をのせてくるのでちょっとださい。

FACTORY FLOOR
かなりミニマル。音響機器とドラムセットとギター&ヴォーカルの3名の3ピース。ミニマルなドラムとビートに色気を消したノイジーなギターがかぶさるけど特にメロディ的なものは皆無。かっこいいけど踊りにくい。

MACHINEDRUM
私的ベストアクト。マリオみたいなナイジェル・マンセルみたいなひげのおじさんが手を変え品を変えポップにグルーヴィーにフロアを盛り上げ、老舗の安定感を感じた。かなり好き。

SHERWOOD & PINCH
むちゃくちゃ重いブリブリベース。脳にひびく。めちゃくちゃかっこいいけどマシーンドラムおじさんで若干疲れたのでドリンク買いに行きました。ソニー君といとうさんに会いました。どうもどうも。ソニー君友人も。

JAMES BLAKE
アイドル。中二感のあるロングコートに重め前髪にハスキーかつ不思議な声に、人が詰めかけ大変。かなり毛色が違う。他のアーティストと違って、アルバム聴きこんできてる人が結構いる感じ。爆音のダブステップに裏声を駆使したヴォーカルでぐいぐいくる。いいもん見た。でも、もうPOPSなんじゃないかな。持ってきてたステージセットもシンプルだったけどかっこよかったです。多分ビジュアルセンスかなりいいんだと思います。

2manydjs LIVE
アートワークVJとDJで人々がパーティーまみれ。疲れちゃって遠くで見てました。最後まさかのライディーン。やっこさんに会う。どうもどうも。

!!!(chk chk chk)
これぞライブ。ニックのTシャツトランクス(じゃないんだろうけど明らかにそう見える)姿とださかわいいダンスにたのしくなりながら。オースティン・パワーズみたい。
やっぱり老舗っていいな、って思う。むちゃくちゃ盛り上がる。多分この時一番人多かったです。キャッチーなメロディアスなロックかと思いきやパンクのように、でも全体としてグルーヴィー。愛されバンドですね。

MODESELEKTOR [DJ SET + 909] with Pfadfinderei
疲れ果て遠くで見物。近づくとえづくんじゃないかってくらい腹にくるへヴいビート。ヘヴィなベースは好きだけど、幕張メッセで朝5時に浴びるとかなりくる。後半のみ復活。最後の方次のセオにかぶせられ、「あ、ありがとー!」みたいになってました。セオ、まだ時間じゃないでしょ。

THEO PARRISH
ソウル系色気系。多分いい。いいんだけど、もうそろそろ千葉から横浜まで帰る体力が心配ということで、1曲目途中までいて離脱。噂ではこないだ15時間ぶっつづけDJをやったらしいので押しに押しまくるのではと話していたけど7時半くらいに終わったみたい。

幕張は海のそばで朝寒すぎてしかも家からめちゃくちゃ遠くて眠くて、でも電車から見る海と日の出がきれいで、三日月が白くひらりとうす青い空に貼り付いていて、こんなに疲れ果ててヘヴィな電子音まみれでドロドロでも、世界は澄んで美しいなと思う。

EMAF TOKYO 2013

最近立て続けに3個音楽的イベントに行ったので備忘。
まずはレッドブルプレゼンツの EMAF TOKYO 2013 2日目。

ニシカワ君の希望により2日目参加。初恵比寿LIQUIDROOM。まあライブ会場は大体初なんだけど、恵比寿LIQUIDROOMとか、もうお洒落な人しか入れない字面ではらはらします。
実際行ってみたら、メインフロアに居ずに2Fのラウンジぽいバーカウンターあるとこでたむろってる人たちが「おしゃれですけどなにか」みたいな人ばかりで、こいつらメインフロアで音楽も聴かずにおしゃれ自慢に来てるだけなんじゃないかと思いました。
で、気にせずメインフロアのタイムテーブル順でいくと、

まずInner Science。DJです。普通にいいです。普通です。未来館のプラネタリウムプログラム「偶然の惑星」のBGMを担当していたということでレイ・ハラカミにある意味並んでいるわけだけどあの人もう死んでしまったし生きててもレジェンドなので比べるのもねということで、まあ普通でした。次。

Fugenn & The White Elephants x Yousuke Fuyama。なんというか踊りやすいメランコリック気味ビーツな感じだった印象。好きな人多そう。

環ROY×蓮沼執太×U-zhaan。かなりゆるい。これエレクトロニカのイベントなのにおれたちでていいの?ってMCでゆるゆる話しながらROY君がビール飲んで、急にユザーンに「俺エレクトロニカ」って適当にラップ始めて「おまえエレクトロニカ」と言い出してユザーンが「俺はエレクトロニカじゃないよ」と言い「いや、おまえもエレクトロニカだね」みたいなそういうのをしゅうた君が大人しく見てて、なんで黙ってんの、って2人にいじられて「いや、なんかさ・・・」みたいにはにかみながら音だしはじめるような感じで私は好きでしたね。

Y.Sunaharaこと砂原良徳ことまりんさん。バキバキでかっこよくてVideoも良くて、安定的にかっこよかったです。かっこいいですね。うん、かっこいいです。ニシカワ君はメイン彼目当てでした。しかし細い。

Lusine。多分上で休憩しててあんまし聴いてない。

Fennesz。でかいドイツ人。コワモテ。ギタージャラーングワーンゴゴゴゴゴ・・・コー・・・です。踊るのではなく立ちすくんで轟音浴びる感じ。坂本龍一とやってるときはかなり控えめなんだな。

ヤン富田。なんかすごい機械セッティングして、前口上かなり長くて、これから宇宙に飛んでいきますね、と後輩ラッパーの脳波サンプリングしながらちょっと古めの電子音MIXしてVJとかかなり宇宙で、途中映像に映るiPhone画面割れてるしとてもぶっ飛んでいました。この人おかしい。途中へんな宇宙人とか出てきたけどそれには全く触れずに、音楽の話を演奏中に挟んできてどこで盛り上がったらいいかわからない。もう突っ込みどころをあますところなく披露して、かなり押して、あーおわったと思ってフロアの3分の2が外出たところでまた出てきて、「アンコールしてくれないの?もう聴きたくない?聴きたいならアンコールしてくれないと、出てこれないからさ、困っちゃうからさ」と言いながら残った人たちが爆笑して残り、アンコールへ突入。
このあたりでおいとましたけど、最後は一本締めだったらしいとの噂。