July 27, 2009

influenced

かつてつきあっていた人を思い出させるような人を最近見かけて、困惑する。
そのかつてつきあっていた人のことを思い出すし、自分が今どう思っているのだろうかというような、全く実のない思考をしようとするので困惑しているのである。


一度好きになった人は嫌いにはならない、という命題は私の場合真である。
嫌いになってしまう人というのはそもそも好きじゃなかったということになるが、実際それはその通りで、そういう人と間違っておつきあいという体裁をとってしまった場合、大概一か月以内に間違いに気づいてこれを相手方に対し訂正し解消するので、これはつきあったとはカウントしないことにしている。
つきあう、ということの本質というのは、思うに、恋愛関係という親密さの中で互いの世界をシェアしあい、影響を受けあうことによって人間がある一定の変更を受けるということにある。たぶん。
その本質を実現するに相応しい関係として、上述のようなケースは当てはまらないと考えるのである。
全ては定義の問題であるからして。


その思い出す人は、幸か不幸か、間違ってつきあったわけではなく、好きでつきあっていたので、大きな影響を受けている。大きな変更を受けている。
その人にひもづいているものというのは結構あって、それは日常生活の中でちらちらと出てくるのである。それは不快でもなく快でもなく、単なる条件反射のようなものにすぎない。たとえばマイケル・ジャクソンの訃報を聞いて(彼はマイケル・ジャクソンを敬愛していた)、あ、と思う、というだけのことである。


まあこれも頭を抱えてしゃがんでいれば通り過ぎていくのだろう。
処世処世。

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